感染予防を徹底しているかどうかは病院次第

徹底度は病院で異なる

徹底度は病院で異なる

スタンダードプリコーションを基本とした対策

多くの病院では、患者さんやご家族、働いている医療従事者など病院に関わるすべての人を感染から守るために対策を取っています。ですが、どのような感染予防対策を行っているのかは病院によって異なります。
院内感染の予防対策にはスクリーニング検査をして感染が明らかになった患者さんに対応する「ユニバーサルプリコーション」と、スクリーニング検査による感染の有無に関わらず、すべての患者さんの血液や体液、分泌物、排せつ物、傷のある皮膚や粘膜などを全て感染源とみなして予防対策を講じる「スタンダードプリコーション」があります。

スタンダードプリコーションの具体的な内容は?

スタンダードプリコーションの具体的な内容を見ていきましょう。スタンダードプリコーションには6つのポイントがあります。
1つ目は処置ごとに手洗いを徹底することです。明らかに感染していない、と分かる場合でも他の患者さんへの感染を断つ意味で有効です。2つ目は、手袋やマスク、フェイスシールドを着用して患者さんの処置にあたることです。患者さんから看護師への感染経路を断つ効果があるとして、新型コロナウィルスの処置にあたっている医療機関でも全員着用していました。感染はほんの小さな入り口からも起こります。感染を予防するには防御を徹底するしかありません。
3つ目は器具の扱い方です。看護師は注射針のように鋭利な医療器具を扱うことが多いのですが、針刺し事故やメスなどの鋭利な刃物で負傷して感染するケースもあります。このような感染を防ぐためにも医療器具は適切に扱わなければなりません。4つ目は使用したリネンの処理の仕方です。患者さんが使用したリネン類に病原体が含まれている血液などが付着している場合があります。そこから感染しないように、80℃以上の温水で10分以上洗浄するなどして消毒や滅ウィルスや殺菌をします。
5つ目は環境の整備です。病室をはじめ、トイレや洗面所、浴室や処置室など普段使用している場所はただきれいに清掃するだけではなく、機器やコード類も常に清掃・消毒して病原体が付着しないようにします。6つ目は患者さんの隔離です。感染していない患者さんでも、認知症で認知機能が衰え感染予防に協力が望めない場合は隔離して感染経路を断つしかありません。

感染予防の目的を考えることが大切

少し前まではスクリーニング検査をしても結果があやふやで感染が確認されない場合は、「非感染者」として扱われてきました。ですが、新型コロナウィルスは陰性でも病原体を持ち、他者に感染させてしまうリスクがあります。そのため、ほとんどの病院ではユニバーサルプリコーションではなく、スタンダードプリコーションに独自の対策を加えて予防しています。ですが、重要なのはマニュアル上で決まっているから、という理由で行うのではなく「なぜこの対策が必要なのか」を1人ひとりが考え、実践することです。

感染予防について詳しく知りたいなら

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  • 注意すべきは院内感染

    「病院=安全」ではない

    院内感染を防ぐには病院側だけではなく、働いている職員や入院している患者さん、お見舞いに来た人など、病院に関係しているすべての人が正しい知識を持ち、一緒に取り組むことが大切です。遠慮せず、感染予防対策が実践できているかどうかを確認し合いましょう。

  • 看護業務の基本「感染予防」

    感染とは?

    感染経路について知っておくことも大切です。感染経路は「飛沫感染」と「空気感染」の2つに分けられます。飛沫感染は感染者の咳やくしゃみをした時の飛沫を介して感染するのに対し、空気感染は空気中に浮遊している病原体を吸い込むことによって感染します。

感染予防に注目

新型コロナウィルスが世界的に拡大している影響もあり、国民全体で感染予防の意識が高まっています。医療の最前線で働く看護師は特に感染リスクが高いため、感染予防を徹底することが大切です。看護師の感染予防についてまとめている当サイトへのお問い合わせは【こちら】から。