看護業務の基本「感染予防」
感染予防に関心が高まっていますが、正しく把握している人はどれくらいいるでしょうか。患者さんと接する機会が多い看護師は普段から感染予防を徹底していますが、自分なりに解釈している部分も多いため、もしかしたら間違った感染対策を行っているかもしれません。感染リスクを下げるには正しい対策を講じることが大切です。まずは感染について基礎知識をおさらいしましょう。普段から感染しないように徹底していてもウィルスや細菌は身近な物に付着しているので、そこから感染する可能性もあります。
-
日常的に行っている感染予防
患者さんと接する機会が多い看護師は普段から感染予防を心がけています。感染予防対策はいくつかありますが、その中でもすぐにできるのが「手洗い」です。患者さんに直接ふれることも多いため感染に関係なく手洗いは欠かせませんが、正しい手順で行わなければ意味がありません。手洗いには石けんなどを使って洗う方法とアルコール消毒液を利用する方法がありますが、殺菌効果が高いのはアルコール消毒液だといわれています。そのため、新型コロナウィルスが流行した当初はアルコール消毒液を買い求める人が増えました。
この記事をチェック -
感染対策は本当に万全なのか?
感染予防に効果的な手洗いですが、手洗いをしているからといって感染リスクがゼロになるわけではありません。ウィルスや細菌は身近な物に付着しています。物を介して感染する可能性があるからです。院内感染の調査を行ったある研究によると、ウィルスや細菌が検出されたのは医師や看護師が普段身につけている白衣や携帯電話、ペンなどでした。しっかり手を洗っていてもウィルスや細菌が付着している物にふれることによって、病原体を保有してしまうかもしれないのです。手を洗ったからといって安心してはいけません。
この記事をチェック
感染予防について詳しく知りたいなら
-
今一度、感染予防の見直しを検討すべき
転職サイトはどうやって選ぶ?
感染症対策を徹底している職場で働きたいなら、ポイントを押さえた上で転職サイトを活用しましょう。働きたいエリアの求人を取り扱っているかどうかも、チェックしたいポイントの一つ。ほかには、求人数や実際に転職サイトを利用した人の声なども参考にできます。
-
注意すべきは院内感染
「病院=安全」ではない
院内感染を防ぐには病院側だけではなく、働いている職員や入院している患者さん、お見舞いに来た人など、病院に関係しているすべての人が正しい知識を持ち、一緒に取り組むことが大切です。遠慮せず、感染予防対策が実践できているかどうかを確認し合いましょう。
-
看護業務の基本「感染予防」
感染とは?
感染経路について知っておくことも大切です。感染経路は「飛沫感染」と「空気感染」の2つに分けられます。飛沫感染は感染者の咳やくしゃみをした時の飛沫を介して感染するのに対し、空気感染は空気中に浮遊している病原体を吸い込むことによって感染します。